臨死体験を通してちょっと特殊な能力を身に着けた男子高校生の八重垣真言が、ある組織の陰謀に巻き込まれて命を狙われることに。匿ってくれた長田家の人たちや新しい仲間との出会いを通して成長していく姿を描く。
『玻璃』とは水晶を表す言葉。水晶のような透明な心を持ち世界を明るく照らす光を灯し続けていこうとする人たちのことをこの小説では『玻璃真人』と呼ぶ。
2008年に第一部を出版した時にはこの本で世界を変えたいと思った。そして十年以上の歳月が流れて第三部を書き上げた時には世界は変えられないと思った。この本にできることがあるとすれば、それは読む人の心に小さな光を灯すことだけだろう。

第一部 覚醒 kakusei

高校二年生の八重垣真言がシュラ教団の陰謀に巻き込まれ事故で母親を亡くし自らも死に直面することから物語がスタート。組織から命を狙われることになった真言を助けてくれた長田司と出会い、自らが世界に光を届ける玻璃真人という集団の一員であることを知る。自分の運命に苦悩しながらも家族のように見守ってくれる人たちや信頼できる友人たちに助けられながら心と魂を成長させていく様子を描く。

第二部 深化 sinka

高校三年生になった真言。長田と自分の本当の関係や長田家の人々の過去などが明かされていく。自分の玻璃真人としての能力を将来の仕事にどう生かしていくのかという進路や恋に悩む。第一部のアクティブなストーリーとは異なる十八歳という等身大の真言の様子を描いた学園物語。

第三部 響命

大学に進学した真言の北の新天地での生活を描く。
下宿先の新しいファミリー、サークル仲間との新しい出会い。そして真言の過去世の因縁が現代で再び動き出す。過去世の出来事と今を生きることとをどう折り合いをつけるのか?償いとは?赦しとは?そして世界を危機に陥れようとする新しい陰謀計画がスタートする…。

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